よくあるご質問
L型擁壁編
- 調整コンクリートの高さは、標準の土質の場合、最大で500mmまでとします。
- L型擁壁は、調整コンクリート上面から底版下面までの高さを満足する製品の頭切りしたものを使用します。
- L型擁壁天端にはM12のインサートナットを250mm間隔で取り付けています。
- 調整コンクリートは、設計基準強度 24N/mm²で断面厚さは 100mmとします。
- 上下方向の主鉄筋は D13 の一端にねじ加工を施したものを用い、インサートナットにねじ込みます。延長方向の配力鉄筋は通常 D13 を1本配筋しますが、調整高さが高く間隔が300mmを越える場合は、さらに1本追加することがあります。
このL型擁壁は、宅地造成等規制法施行令15条の規定に基づき、国土交通大臣の認定を受けた擁壁(以下、認定擁壁と呼ぶ)で、その権威と安全性を尊重するため下記の事項は十分注意して厳守して下さい。
1.認定擁壁は、安定計算において載荷重のとりかたが道路擁壁と異なり底版幅が短くなっているの |
側溝編
- 平成20年1月18日付で、新JIS認証制度のもと、JIS A 5372 プレキャスト鉄筋コンクリート製品 附属書5路面排水溝類 推奨仕様 5-3 落ちふた式U形側溝のII類認証を取得しています。
- 側溝の長さを2500mmにしたので、施工延長が大幅に延び、工期の短縮が出来ます。1日の施工目安は、50(基)【125m】を参考にして下さい。
- 両端は長さ500(mm)のU形部、中央部は長さ1500(mm)の暗渠部とし、モルタルによる目地作業が簡単に出来ます。
- 曲線施工の場合や調整用は、長さ500(mm)で対応します。
- 側壁外面を垂直としたので、埋め戻しや転圧が簡単に出来ます。また、ブロック塀や擁壁がある場所でも近接施工が出来ます。
- 蓋と側溝の接触部は凹型円弧の線接触となりますので、消音効果が期待出来ます。
- ずれ止めピンを使用しますので、施工時のずれが無く、効率よく施工出来ます。
- 側溝上面にメッシュ模様の溝と断面の中央部にスリットを設けたので、道路の表面水を速やかに排水出来ます。
- 直線部の道路は、施工性が良く、施工後の状態が壮観で美しいです。
- 緩やかなカーブの道路も、施工性が良く、施工後に美しい曲線を描き、周囲の景観に馴染みます。
- 小さいカーブの道路は、長さ500(mm)の側溝を使う事で、滑らかな曲線となり、満足のゆく道路が出来上がります。
- 道路の表面排水を速やかに行いたい場所。
- 市街地や埋立地などで、水路勾配が取れない場所。
- 同じ区間の中で、コンクリート蓋の部分、グレーチングの部分、暗渠の部分、上部に横断勾配がある部分などが不規則に設けられる場所。
- 片面勾配型〜全断面が暗渠型で、管渠型側溝として使用します。上面は車道側から歩道側に向かって6(%)の勾配で傾斜を設けています。使用場所は、車道と歩道の境界で、歩道側の上面には歩車道境界ブロックを設置します。
- 両面勾配型〜全断面を暗渠型とし、上面は左右から断面中央に向かって2(%)の勾配で傾斜を設けています。使用場所は、車道と歩道の境界で、バリヤフリー等の関係で段差を設けたくない部分に設置します。
通常の側溝は、道路・宅地・山林などの水を速やかに排水することを目的に使用するため、雨天の日以外は内部が空になっています。ところが、水田では貴重な農業用水を隅々の田までまんべんなく送り、3ヶ月位は絶えず水が流れている必要があります。 そこで、送水に対する様々な実験を重ね、下記のような特徴を備えた農業用側溝が完成しました。
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- 新旧打ち継ぎ用の接着剤を工場製品の側溝に塗り、その後厚さ15mmの無収縮モルタルを塗ります。
- 厚さ15mmのコンクリートの代わりに繊維混入樹脂等でライニングする事も出来ます。コンクリートよりも耐久性に優れます。
- あらかじめ、厚さ15mmだけ無いものとして、設計計算を行ってみます。これで問題が無ければ側溝は安全と言えます。
ボックスカルバート編
ボックスカルバートは日本語に直しますと、ボックス (箱形) カルバート (暗渠) となり箱形暗渠と表されます。 主として、雨水排水の管路として場所打ちされていたものが、工場で製造されるようになりました。 施工及び工事費等で場所打ちやヒューム管の巻き立てよりも優位性が有り、近年その普及は著しいものがあります。 主な特徴を下記に示します。
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どんなに複雑な線形でも、直線部・屈曲部・曲線部に分けることができますので、工場製品のボックスカルバートを施工できます。 その方法を下記に示します。
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- 土被りが比較的ある場合
ボックスカルバートの断面方向は、衝撃係数や断面力低減係数を考慮した後輪二輪の荷重を車両占有幅2.75mで割ったものを頂版の全幅に載荷させます。ボックスカルバートの長さ方向(車両の進行方向)には接地長さ0.2mで45度の角度で分布させます。
これは、車両がボックスカルバートの上を横断する場合の荷重分布を90度回転させたものです。
土被りが2.9m以上の場合は、前輪二輪の荷重も加えます。 - 土被りが極端に浅い場合
後輪を集中荷重と見なして、接地幅0.5m、接地長さ0.2mの長方形分布荷重が各方向に45度の角度で分布するものとします。ここで、集中荷重を受ける頂版は両端固定の一方向スラブになりますので、コンクリート標準示方書(構造性能照査編)を参考にすれば、自由端方向に少し分布長さを加える事が出来ます。
従って、接地長さは45度で分布させた長さよりも長くなり、部分分布荷重もわずかながら緩和されます。
ここで、土被りが極端に浅い場合とは、どれくらいを指すのか疑問になりますが、過去の公的仕様書等から0.2m未満と判断して良いと思われます。
集中荷重の考え方は多数ありますが、上記の(1)から(2)に移る時、荷重の大きさ・曲げモーメントせん断力等が(1)よりも小さくなったり、極端に大きくなったりしないような考え方が重要です。
このような位置を場所打ちコンクリートで製造していては、工場製品の価値が半減します。そこで、板状で外幅と外高さは大きいボックスカルバートに合わせ、その内部に小さいボックスカルバートの内空断面に合わせた開口部を設けた板 (通称、断面変更板) を制作し、大きいボックスカルバートと小さいボックスカルバートの間に挟み、両者のボックスカルバートと締め付けを行います。この方法により、すべてが工場製品で施工でき、漏水対策や工期の大幅な短縮ができます。なお、ヒューム管とボックスカルバートの接続のように異種製品の接続もできます。
さらに、同じ断面で落差が生じる場所は、落差変更板を使用すると、マンホール等を設けるよりも工期が大幅に短縮され、大変簡単な工事となります。
過去の実施例を次に示します。
- 浅い場所にマンホールを設ける場合
ボックスカルバートの上スラブにφ600の穴を開けておき、その上に調整部を設け、受け枠と鉄蓋を設置します。
極端に浅い場合、上スラブにインサートナットを3本埋め込み、受け枠と長ボルトで固定することもできます。 - 深い場所にマンホールを設ける場合
ボックスカルバートの上スラブにφ900の穴を開けておき、その上に場所打ちマンホールやコネクトホールを設けます。
コネクトホールの場合、上スラブとの接触周辺は厚さ150mmの防護コンクリートを打設します。 - 集水用の穴を設ける場合
ボックスカルバートの上スラブに300×300〜600×600の穴を開けておき、その上に場所打ちコンクリート壁を立ち上げ、上面にグレーチング用受け枠を埋め込み、グレーチングを取付けます。
極端に浅い場合は、上スラブにインサートナットを数本埋め込み、グレーチング用受け枠をボルトで固定し、周囲を無収縮早強モルタルで保護することもできます。
何れの場合でも、ハンチ部を避け、製品長によっては2基の製品にまたがって開口することがあります。
ヒューム管編
- 外圧管とは、地面に溝を掘り管を埋設して土を埋め戻したり(溝型埋設)、又は地面の上に管を設置しその上に土を盛り上げたりして(突出型埋設)、管の外面からの力(荷重〜外圧と呼びます)に対して耐えるように設計されている管です。
- 内圧管とは、農業用水などの送水に用いるパイプラインに代表されるように、ある一定期間は管の内部が満水状態にあり、かつ数m以上の水頭差(水による内部からの圧力で内圧といいます)が生じるような場所に使用する管で、主に満水による内圧と埋め戻し土による外圧に対して耐えるように設計されている管です。
- 推進管とは、地面に管や機械を降ろす穴(発進立坑)と次の発進立坑を兼ねた穴(到達立坑)を設け、発進立坑から様々な工法で地中に管を押し込み、到達立坑に向かって管を連続して押し込んでいくのに用いる管である。推進工法に適するように外圧管や内圧管に比べて管厚が厚くなっており、管端部には鋼製の接続具が装着されている。わが国でヒューム管による最初の推進工事は、昭和23年10月に大阪市でφ600が7mである。
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マンホール編
呼び名と大きさは、次のとおりです。
- 0号マンホール
内径750mmの円形で、組立マンホールにおいて小規模な排水又は起点に使用します。 - 1号マンホール
内径900mmの円形で、管の起点及び600mm以下の管の中間点並びに内径450mmまでの管の会合点に使用します。 - 2号マンホール
内径1200mmの円形で、内径900mm以下の管の中間点並びに内径600mm以下の管の会合点に使用します。 - 3号マンホール
内径1500mmの円形で、内径1200mm以下の管の中間点並びに内径800mm以下の管の会合点に使用します。 - 4号マンホール
内径1800mmの円形で、内径1500mm以下の管の中間点並びに内径900mm以下の管の会合点に使用します。 - 5号マンホール
内のり2100mm×1200mmの角形で、内径1800mm以下の管の中間点に使用します。 - 6号マンホール
内のり2600mm×1200mmの角形で、内径2200mm以下の管の中間点に使用します。 - 7号マンホール
内のり3000mm×1200mmの角形で、内径2400mm以下の管の中間点に使用します。 - 特1号マンホール
内のり600mm×900mmの角形で、土被りが特に少ない場合や1号マンホールが設置できない場合に使用します。 - 特2号マンホール
内のり1200mm×1200mmの角形で、内径1000mm以下の管の中間点において、円形マンホールが設置できない場合に使用します。 - 特3号マンホール
内のり1400mm×1200mmの角形で、内径1200mm以下の管の中間点において、円形マンホールが設置できない場合に使用します。 - 特4号マンホール
内のり1800mm×1200mmの角形で、内径1500mm以下の管の中間点において、円形マンホールが設置できない場合に使用します。
ているため、品質のバラツキが小さい・施工時間が短い・漏水が少ないなどの理由で下水道事業に多く使用されています。
主な特徴は下記のとおりです。
- 公的規格の製品である
平成元年6月1日付けで(社)日本下水道協会下水道用認定適用資器材II類に指定され、平成14年4月現在、17の組立マンホール工業会が認定されています。さらに、平成17年4月1日付けで(社)日本下水道協会下水道用認定適用資器材?類に登録され、JSWAS A-11(下水道鉄筋コンクリート製組立マンホール)となりました。当社は、昭和57年から自社開発の組立式マンホールを製造販売していましたが、その後全国コネクトホール工業会に加盟し、平成元年からコネクトホールの製造販売をしています。 - 工期の短縮ができる
高さ3m位の標準的なマンホールにおいて、底版・管取付壁・直壁・斜壁・調整リング・受け枠の組立作業が約40分、流入管・流出管の取付けを経て埋め戻し転圧まで約2時間半で終わりますので、速やかな交通の解放ができます。 - 余分な掘削が不要である
当社のコネクトホールは、外面に突起や連結部がありません。上下の製品の据え付け及び連結は内部で行いますので、余分な掘削は不要です。 - 漏水が少ない
当社のコネクトホールは、管理された工場の緻密なコンクリートで製造され、接合部は凹凸継手にブチル系ゴム材を張り付けウレタン系シール剤を充填し、上下の製品を3箇所をボルトで締め付け、さらに内面からモルタル目地を行いますので、漏水対策は完璧です。
場所打ち用と組立用 (コネクトホール) において、内径の変化は下記のようになります。
- 0号マンホール 〜 φ 600 → φ 750 (A0-N300、A0-N450、A0-N600)
- 1号マンホール 〜 φ 600 → φ 900 (場所打用 600A、600B、600C)
(組 立 用 A1-N300、A1-N450、A1-N600) - 2号マンホール 〜 φ 600 → φ1200 (場所打用 600D)
(組 立 用 A2-N300、A2-N450、A2-N600)
φ 900 → φ1200 (場所打用 900 )
(組 立 用 A2-N300N) - 3号マンホール 〜 φ 900 → φ1500 (組 立 用 A3-N300N)
主な特徴は、下記のとおりです。
- I種標準〜路面から底版上面までの深さが 5.00m以下の場所に設置します。
- I種特厚〜路面から底版上面までの深さが 5.00m以下の場所に設置し、矢板の引き抜きを考慮する場合の最下段に使用します。
- I種標準と比較すると、部材厚は1.2倍、主鉄筋量を約1.3倍増やしています。
- II種標準〜路面から底版上面までの深さが10.00m以下の場所に設置します。
- I種標準と比較すると、部材厚は変わりませんが、主鉄筋量は約1.7倍増やしています。なお、矢板の引き抜きを考慮する場所では、斜壁下部から特厚上部までの直壁にも使用します。
- II種特厚〜路面から底版上面までの深さが10.00m以下の場所に設置し、矢板の引き抜きを考慮する場合で、深さが5.00m〜10.00mの範囲に使用します。
- I種標準と比較すると、部材厚は約1.2倍、主鉄筋量を約1.3倍増やしています。
3号までの偏心量を下記に示します。
- 0号 (φ600 → φ 750) 〜 40mm
- 1号 (φ600 → φ 900) 〜 115mm
- 2号 (φ600 → φ1200) 〜 285mm 600鉄蓋 → 2号斜壁 → 2号
- 2号 (φ600 → φ900 → φ1200) 〜 265mm 600鉄蓋 → 1号 → 2号スラブ → 2号
- 2号 (φ900 → φ1200) 〜 125mm 900鉄蓋 → 2号特殊斜壁 → 2号
- 3号 (φ600 → φ900 → φ1500) 〜 415mm 600鉄蓋 → 1号 → 3号スラブ → 3号
- 3号 (φ600 → φ900 → φ1500) 〜 407mm 600鉄蓋 → 1号 → 3号特殊斜壁 → 3号
- 3号 (φ900 → φ1500) 〜 392mm 900鉄蓋 → 3号特殊斜壁 → 3号
部材の大きさ・地盤の種別・表層の深さ・土の単位重量・土層の厚さ・部材の高さなどによって、断面力が変化し耐力も変わります。
主な結果を下記に示します。
- 地盤のN値
曲げモーメントやせん断力は、N値が2付近で最大になります。 - 表層の深さ
曲げモーメントやせん断力は、表層の深さが14m付近で最大になります。 - 土の単位重量
曲げモーメントやせん断力は、土の単位重量が18(kN/m³)・19(kN/m³)・20(kN/m³)と重くなるにつれて、大きくなります。 - 土層の厚さ
曲げモーメントやせん断力は、土層の厚さには影響を受けないようです。 - 部材の組み合わせ
曲げモーメントやせん断力は、同じ高さであれば、継ぎ目を増やして多くの部材を組み合わせたほうが小さくなります。
道路製品編
歩車道境界ブロックは、歩道と車道の境に設けるものですが、歩道と車道の構造によって下記に示す色々な種類が使われています。
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呼びが350以下のL型は狭い道路の路面排水用側溝として使用しますが、呼びが500のL型は一般道路の路面排水用側溝として使用します。いずれも、エプロン部と縁石が一体化した構造と機能を備えています。使用場所は、通常は大型車両がのることはないが、一時待避などで低速の大型車両が載る場所に使用し、仮にひび割れが生じても路面排水側溝としての機能を保持できるような場所に使用します。主な特徴は、下記のとおりです。
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集水桝編
L型側溝やU形側溝の中間部や合流位置には集水桝が設置されますが、その主な用途は次のとおりです。
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